京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

日本のシルクを守りたい

今日は少し遠出をして

他県の絹の博物館へ行ってきました。

 

超不器用な私は、職人さんに憧れと尊敬の

念を抱いています。

織物、染物などなど。

 

それにしてもいったい誰が

気づいたのか?考えたのか?

あの蚕から吐き出される糸が

繭となり、それを利用して

生糸を作る。

はるか昔から、人は絹織物を

作ってきました。

中国からシルクロードを通って

世界へ広まっていきました。

 

シルクは暖かく、保湿力があり、

なのに放湿性もあり。

腹巻や五本足靴下なんて最高です。

でも価格が高い。

国産のシルク製品は高価です。

和服を着る人も減り、

絹織物は衰退。

日本は人件費が高いので、

人件費の安い海外産に

押されてしまいました。

ブラジルでもシルクを生産していると

博物館の人に聞いてビックリ。

でも、最初は日本人が指導に赴いたのが

きっかけだそうです。

 

シルクの服は肌触りも最高です。

若い子より、マダムに似合う。

お手入れも、

そんなに難しくありません。

摩擦に弱いので丁寧に扱うなど

幾つか注意点もあります。

 

私が最近集めているヴィンテージの

エルメスのカレ。

10年経っていても保管状態が良く、

未使用なら、

それは張りのある色も鮮やかな

スカーフです。

さすがエルメスのシルク。

 

日本の西陣織、桐生織、博多織。

どれも美しく。

銘仙というドラマティックな柄物

あります。

 

なんとか日本のシルク産業を

守れないものでしょうか?

着物を着ない現代社会。

着物以外に、日本の素晴らしい

絹織物やシルクを活かす物を

生み出して欲しいです。

 

昔のような隆盛は望めなくても、

日本のシルク産業を消滅させては

なりません。

普段はこんなことを考えたりしないの

ですが、

日本人がほんの少し、

日本のシルクに心を寄せて

もらえたらと思います。

 

世界遺産になった富岡製糸場には

たくさんの人が訪れています。

ただ世界遺産だからと

訪れるだけでなく、

日本のシルクの歴史や

将来に思いを馳せてもらいたいと

願います。