京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

遺産相続

遺産相続って、イヤな言葉ですよね。
ドラマなどで、最悪のイメージ。
戦前は長男が家督を継ぐことになって
いて、遺産を相続すると同時に、
長男がすべてを引き受けることになって
いました。
戦後は民法により、遺産相続は
大きく変わりました。

遺産相続というと、親族で揉めるとか
裁判になるとか、負のイメージばかり。
少し前に「京都の紅茶王」の件で
ワイドショーに女性が出演して、
 涙の訴えをしていたのは記憶に新しいです。

当人を前にして、亡くなった後のことを
こちらから話すことはなかなかできません。
私もそうでした。
ずっと気になっていたし、
いざそうなったらと、気が重かったです。
見ないふりしていた状態。

私は長男の嫁で、長年義父の介護を
しました。
でも私に相続権は無いのです。
このことはよく話題になりすよね。
お嫁さんは苦労したのに、なんの報いも無い。
私の場合は、主人の弟たちに理解があり、
すんなりこの家を相続できました。
でも、場合によってはそうならないケースも
あります。

遺産相続、つまり、資産やお金は魔物。
それがたとえどんなに少額であっても。
むしろ少額のほうが争いになるそうです。
欲望がなくても、生まれてきて
しまいます。
人は欲望にはなかなか勝てません。
骨肉の争いが生まれるのです。

今の時代、家族はもとより、親戚、親族の
お付き合いは希薄になっています。
しかし、いざという時には、その人達と
関わっていくことになります。
普段から良好な関係、それが無理でも
最低限のお付き合いはしておくべきです。

私も、若い時分はそんなお付き合いが
煩わしく、めんどうで嫌でした。
今になっては、それは重要なことで、
我が身を助けることになると感じています。

家族が亡くなると、自分と関わる人の
存在が急に大きくなります。
そして社会の枠組みの中で
生きていることをあらためて感じます。