美味しいものはたまに、ほんの少し
今日の虎屋の話題で思い出した。
今年の7月に、念願の老松さんの
夏柑糖を食べたこと。
噂には聞いていたが。
行くことができ、幸運にも購入できた。
今年は夏柑が不作でもう終わりという
タイミングだった。
和歌山県で採れる、夏密柑という原種に近く
貴重な果物が原料だ。
収穫量も少ない。
グレープフルーツでは、あの味は出ない
らしい。
大切に持ち帰り、家族で食べた。
一個で家族三人十分な量。
本当に美味しいというのは、このこと。
私の人生で一二を争う美味しさだった。
今は、コンビニに行けば、
いつでも、どこでもそこそこのスイーツが
買える。
日本全国一律に。
老松さんの夏柑糖は
季節だけの本物の味。
それは、心を満たし、記憶にも残る。
本当の美味しいものとは、
こういうものだ。
本当の美味しいものは、たまに、
そしてほんの少し。