京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

父が教えてくれたこと

父が亡くなり、四十九日法要を終えてから、
本格的に遺産相続の手続きをはじめました。
その間に、私の意識や価値観は
大きく変わってゆきました。

贅沢な暮らし、都会の暮らし、
楽ちんな暮らし、セレブな暮らし、
ずっと憧れていたし、羨ましかったけれど
そんな気持ちは消えてしまいました。
今は、慎ましく、賢く、健全に
暮らしたいと思うばかりです。

父は祖父から受け継いだ資産を守り、
そして引き継ぐ子供たちが、
困ることのないよう、
何から何までキチンとしておいて
くれました。
相続税を払うために、不動産を手放すことは
珍しいことではありません。
今年から相続税の控除額も引き下げられ、
ごく普通の家庭でも、相続税に悩む
時代になってしまいました。

世の中の人が、海外旅行へ行ったり、
贅沢な買物や食事をしたり
そんな光景を見るとうらやましさと、
嫉妬ばかりしていましたが、
そんなことはどうでもいいことに
なりました。
私にとって、なにが一番大切なのか
よくよくわかったからです。

他人と比べてばかりの人生でしたが、
そんな自分とはさよならです。
とても清々しい気持ちと、強い心に
なれました。

生前は何も言わなかった父。
その生き方で、私に大切なことを
教えてくれました。