京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

旅の感想、奈良編その2

今回、最も楽しみにしていたのは、
奈良の旅午前の部。
室生寺長谷寺めぐりです。
遠い、不便、思い切らないと行けない。
もしかすると人生ただ一度のお参りに
なるだろうと。

近鉄奈良駅前から、車で2時間弱。
宇陀の山の奥の奥。
こんな山奥にあるのかしらと
思えるところです、室生寺
「女人高野」と言われるだけに、
すべてが優しい。
弥勒堂の説明をしてくださる係りの方。
本堂でご朱印を書いてくださる
僧侶の方。
やさしさにあふれています。

弥勒堂、金堂、本堂、五重塔
さほど大きくはありませんが、
それは古く、趣きがあります。
こんな山奥によくぞ。

そして弥勒菩薩、十一面観音、十二神将像。
とりわけ心打たれたのが、
本堂の如意輪観音坐像です。
美しく慈悲深く。
室生寺の仏に手を合わせ巡ると
自然と涙が溢れました。
こんな経験は滅多にありません。
心が震えるような、
そして救われるような気がして。
涙が止まりませんでした。
私が今まで訪れた寺院の中で、
最も心に残りました。
こんな山の奥の奥に、
よくぞそのお姿でいてくだされた。
これからも未来永劫、室生寺
あり続け、
仏さま達も未来永劫、そのお姿のままで
あってくださいと
願わずにはいられませんでした。

花の名所でその時期は
にぎやかになるのでしょうか。
その頃はもっと明るく、幸せな
気持ちになるのでしょうか。
シーズンオフは人も少なく、
ただただ、心震えるばかりでした。