京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

お豆腐狂言@大江能楽堂

今回の目玉のひとつ。

大江能楽堂狂言の公演を観る。

なにせはじめての経験。

事前に基礎的なことを

優しい解説書で勉強しました。

 

大江能楽堂はなにせ古い。

先の戦争で建物疎開の対象となり、

取り壊される運命でした。

住居部分?は取り壊され、

さて今日は舞台の取り壊し、

となったその時に終戦

大江能楽堂は命拾いしたのです。

 

お豆腐狂言茂山千五郎家

ファンクラブのための公演。

今回の演目は

棒縛と六地蔵、そして御田。

棒縛も六地蔵もそれは面白く、

たのしい演目でした。

狂言への親しみがグッと湧いてきました。

御田は早乙女を演じた面々が

イケメン勢揃い。

 

初めて公演を見て感じたことは、

一門総出で、総力をあげて公演に

取り組んでいるということです。

切符のもぎり、客席の案内など。

そして、演目の前の解説?

落語家さんみたいに上手い。

場内アナウンスをされたのは

茂山逸平さんだったかな。

ユーモアがあって、とっても良かったです。

全部丸ごと楽しめました。

 

そして物販の販売で、小さな男の子が

「いらっしゃいませ〜、

太郎冠者ストラップはいかがですかー」

と、大きな声で呼び込みをしていました。

私は初心者でどなたお子さんなのか

わからなく残念。

でも、流石狂言師のお子さん、

とっても通るハッキリしたお声でした。

その声に惹かれてストラップを

二つも買ってしまいました。

 

物販のお手伝いをしていた小学校

高学年くらい?のお嬢さん姉妹?

とても礼儀ただしくて。

演目が始まると、

高いところで舞台を熱心に

見ていました。

その姿勢の綺麗だったこと。

狂言の舞台と同じくらい、

お子様たちの姿が印象に

残りました。

世の中はゴールデンウィーク

普通なら子供達は親御さんと

遊びに行ってる時期です。

それなのに、ちゃんとお手伝いしている

姿に、おばちゃんの私はグッときて

しまいました。

 

京都に住んでいたら、

頻繁に狂言の舞台を観ることが

できるのにと、つくづく思いました。

茂山千五郎家の皆様が

なんとかして狂言を広めて、

たくさんのお客様に喜んでいただきたい

という強い思いが伝わってきました。

 

この歳になって、はじめての経験を

するというのは勇気のいるものです。

でも、とても新鮮な気持ちになれました。

それにしても公演でいただいた

たくさんのチラシ。

これから先こんなにたくさんの

公演をあちこちで行うのには

本当に驚きました。

海外公演もあるし。

 

狂言は明治以降、苦しい時代も

あったと知りました。

歌舞伎などに比べて、

一般には馴染みはないのかもしれません。

でも歌舞伎よりも親しみやすく、

そして庶民でも楽しめるものだと

感じました。

 

お豆腐狂言なら、初心者でも大丈夫。

皆さん、狂言て面白いですよ。