京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

仏像について語る

素人の私が語るのもおこがましいのですが、

仏像について私なりに考えていることを、

書いてみます。

 

仏像は時の権力者や有力者、寺院などの

依頼を受けて制作されました。

仏師はそのリクエストに応える形で

仏像を製作しました。

しかし仏師はそこに自分の魂を込めたのです。

 

仏像を作った時、仏師は何百年も先の未来の

このなんて、微塵も考えていなかったはず。

ただその時、仏像を精魂こめて制作した。

やがて仏像は多くの人の信仰を集め、

祈りの対象となり何百年もその姿を留めて、

今の私達の目の前にある。

仏師は仏像に永遠の魂を宿したのです。

そんな奇跡が、生身の人間の手によって

作り出されたのも奇跡。

 

また腕を失ったり、身体の一部を失った

仏像も数多く存在します。

しかしそれによって仏像の尊厳が 

失われることはありません。 

人間も同じ。

何か障害があるからと言って(この言葉が不適切ならすみません)

その人間の尊厳が失われることは

ありません。

仏像は私達にあらゆることを教えて

くれているのです。

 

仏像には芸術的な価値、美術品としての価値も

あります。

しかしそれ以上に、永遠に変わらない真実を

その姿で私達に示してくれています。

 

現代社会では昨日のことも今日は忘却の彼方。

時の流れ、時代の流れは速く、

現代人はその流れに取り残されないように

必死にもがいています。

 

少し立ち止まって、仏像に向かい合って

みませんか?