京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

父はもういない

ここのところ、また悲しくなった。
父のところに、海外から写真と手紙が
着いていた。
父は若い頃、戦後間もなく進駐軍
仕事をしていた。
英語が大好きだったし、
東京で働いてみたかったそう。
父は英語が堪能だが、それを活かすことなく
故郷に帰って家を継ぎ公務員になった。

東京にいた時に知り合った人達と、
ずっと文通をしていた。
クリスマスカード、旅行の写真。
ドイツなまりの英語の手紙と写真は
ドイツに住む別々の二人の方からだ。

わたしの名前は、この方から
いただいた。
当時は珍しかったカタカナの名前。
そして、人形や洋服をたくさん
送ってもらったらしい。
たったひとつだけ今でも残っている。
青い目の人形。
送られた年に撮られた白黒写真と共に、
ケースに入れて大切に飾ってある。

私も弟も英語が全くわからない。
お恥ずかしい。
ところが、私には救世主が現れた。
それは長男のお嫁ちゃま。
彼女は英語が堪能。
留学経験もある。

手紙はそっくり長男夫婦のところに送り、
父が亡くなったこと、
返事を書いてもらうことにした。
結婚式で撮った写真を同封して
送ろうと思う。

あぁ、父はもういないのだ。
悲しみが込み上げてきた。