京都のように暮らしたい

日々の暮らし、感じたことを綴ります。京都に住むのが夢。

旅の思い出 その11

帰りの新幹線まで、少しだけ時間が

あります。

清水五条駅で降りました。

時刻は17時近く。

もう拝観時間は過ぎています。

そこでお詣りだけでもと、

市比賣神社へ向かいました。

清水五条駅から徒歩5分ほど。

この神社は、「京都人の密かかな愉しみ」

のミニドラマの舞台となったところ。

井戸を掘る会社の跡取り息子が、

金輪の井戸の霊に取り憑かれ、

あの世に連れて行かれそうに

なるのを阻止すべく

市比賣神社のご神体が、

可愛らしい女性に姿をかえて、

会社の事務員になり、

市比賣神社の天之真名井の水を

彼に飲ませることで、

悪霊から守るというお話。

悪霊が消えると、彼女も

市比賣神社の本殿に消えて行きます。

 

市比賣神社はとても小さな神社。

案の定、社務所は閉まっていました。

宮司さんがお片づけをしていて、

「御朱印は終わってますが、

お詣りはできますよ」

と言ってくださいました。

 

境内には天之真名井の水が

流れ出ていました。

赤くて可愛い姫みくじが

たくさん奉納されています。

あたりはもう薄暗く。

境内のお稲荷さんの赤い提灯が

綺麗でした。

 

若い女の子の二人連れも

お詣りに訪れていて、

女性に人気です。

市比賣神社は女性の厄除けの

神社。 

御朱印をいただきに

また訪れたいです。

 

神社を出ると案内板がありました。

ここから渉成園へ向かって歩く

道すがらは、隠れた名所があるよう

です。

後白河法皇ゆかりの長講堂、

長宗我部盛親のお墓のある蓮光寺

今度京都を訪れたら

この辺りをゆっくり歩いてみたいです。

 

渉成園に突き当たり烏丸通へ向かうと、

仏具屋さんが建ち並んでいる通りに

出ます。

西本願寺界隈も、東本願寺界隈も

仏具屋さんが建ち並ぶ通りが

あって良い雰囲気です。

打敷も式章も、いつでも買えます。

東の方にはこんな所はありません。

烏丸通に出る所に

平安法衣店があります。

 

いつも西本願寺の新聞に

井筒法衣店やさつま法衣店の

広告が出ています。

お寺のご住職が報恩講や永代経で

お召しになる豪華な法衣。

京都の法衣店に注文するのかなぁ、

と思っていました。

 

平安法衣店は古くて大きくて立派な

店構え。

中がよく見えます。

なんと畳敷き?

その上に机があって、たくさんの

男性社員がお仕事をしていました。

 

京都の有名な観光地だけを回るのでなく、

こういった京都ならではのお店を

訪ねてみるのも良いと思います。

 

最後は京都駅伊勢丹の地下へ。

私は林万昌堂の甘栗が大好物。

遅い時間だと、大粒の甘栗は売り切れ

てしまっていることもありますが、

この日はありました。

よかった〜。

 

たくさんの思い出と、アンティークの

アクセサリー、御朱印、甘栗を

抱えて帰路につきました。

 

 

旅の思い出 その10

黄檗駅から京都市内へ戻るには

中書島駅で乗り換えです。

中書島駅が近づくと主人が

「あれ、八幡市駅がすぐで、

男山ケーブルカーで行けるよ

石清水八幡宮へ」

 

なんですって!!

昨年主人と次男石清水八幡宮

立ち寄るというので

私は御朱印を頼みました。

国宝になった石清水八幡宮

私も是非ともお詣りしたいと、

ずっと思っていたのです。

早く言ってよ〜。

 

中書島駅で急遽行き先を変えて、

八幡市駅へ。

なんでも主人は昨年は雨に降られて、

お詣りと御朱印をいただき、

さっさと退散したので

社殿をゆっくり見てないとのこと。

 

八幡市駅を出てすぐ、

男山ケーブルカーの乗り場です。

片道5分、15分間で登り、降り、

運行されていました。

男山の山頂に、かくも立派な

石清水八幡宮

生きているうちお詣り出来て

感激もひとしお。

 

石清水八幡宮のシンボルは鳩。

これが京阪電車のシンボルマークに

なっているのですね。

降りのケーブルカーの

案内放送で知りました。

京阪電車の鳩、

ずっと不思議に思っていたんです。

謎が解けました。

 

西陣織の御朱印帳と袋。

とっても素敵。

買ってしまいました。

ところが家に帰ってみると、

おなじ御朱印帳があるじゃないですか?

次男に買ってきてもらったの

すっかり忘れていました。

 

思いもかけず、石清水八幡宮

お詣り出来て、

しあわせいっぱい。

 

さてと京都市内へ戻りましょう、と

八幡市駅から中書島駅へ。

そして京都市内へ戻りました。

 

帰りの新幹線まで、少し時間があります。

ちょっと寄り道することに。

続く。

旅の思い出 その9

黄檗駅

この駅名を「おうばく」と読めるように

なるまで数年かかりました。

 

本日のハイライトはこの京阪の黄檗駅

近くにある黄檗宗大本山萬福寺

中国風のお寺です。

エキゾチックな雰囲気。

やはり禅宗のお寺はこころが洗われます。

広い、静粛。

訪れる人も少なく、心ゆくまで

お寺を見て回りました。

物音ひとつしない。

無駄なものひとつない。

 

有名な布袋尊

足の速い仏様、韋駄天を

はじめて間近で拝見しました。

御朱印には、布袋尊、韋駄天を

いただきました。

かいぱんという、お魚の形の

時を知らせる釣り物。

大雄宝殿など

見所もたくさんあります。

 

京都市内の観光客が多いお寺ではなく、

黄檗のこの萬福寺

おすすめします。

普茶料理という、中国風精進料理の

お店もあります。

 

さて、黄檗駅へ戻り京都市内へ

戻るはずが、まさかの展開に。

続く。

 

 

 

旅の思い出 その8

旅も最終日となりました。

この日は宇治へ。

なぜなら一緒に旅した主人が

平等院を見たことがないので。

私は三年前?平成の修理の時に 

訪れたので、鳳凰堂を見ていません。

 

京都駅から奈良線で。

宇治ではお茶を買う予定。

しかし駅からの商店街、

ずいぶん様変わりしてました。

カフェが増え、お茶屋さんでも

抹茶なんとかのスイーツを

売っているお店ばかり。

純粋なお茶屋さんが無い。

しかも中村藤吉商店のカフェ、

駅前だけでなく平等院の参道にも

店を出してる。

駅前の商店街も参道も

俗っぽくてなんだかなぁ。

 

昔ながらのお茶屋さん、

お茶しか売ってない山田園茶舗

で試飲させていただき、

お茶を購入。

地元の小さなスーパーでお茶を

探して。

和束町のお茶を購入。

 

そして平等院へ。

綺麗に修理されていました。

別料金で鳳凰堂の中を案内付きで

見学できます。

定朝作の阿弥陀如来さまはスケールが

大きく。

池の向こう側から

阿弥陀如来さまと視線が合うように

なっています。

 

平等院から宇治橋を渡って、

宇治上神社へ。

さわらびの道と名前がついて

います。

この道は雰囲気があります。

途中に真新しいカフェが。

若い女性のシェフとスタッフ。

ランチ、珈琲、デザート

美味しかったです。

 

宇治上神社は二度目。

以前ほどの感動が無くて。

ちょっと拍子抜け。

源氏物語ミュージアムを横目に

京阪宇治駅へ。

 

ここからが本番です。

黄檗駅へ向かいます。

 

旅の思い出 その7

坂本駅前で、見つけた珈琲の看板。

駅前から東に歩いてすぐに

茶房「珈琲人」がありました。

広くて綺麗なお店。

ご年配のマスターと奥様が

お店をやっています。

珈琲、美味しかったです。

サービスに昆布茶もいただき、

ホッと一息。

 

この日の夜は19時に、烏丸御池駅近くの

お店で息子と食事をすることに

なっていました。

なのでこのお店で17時30分まで休憩。

ここから京都烏丸御池まで

1時間もかからないなんて。

 

さて坂本駅を出ると浜大津で乗り換え。

私、京津線をずっと「きょうつせん」

と読むのだと思っていました。

「けいしんせん」なのですね。

恥ずかしい 、あー東の人間だわ。

京津線、すごいんです。

普通の線路を走り、

路面電車みたいに道路を走り、

そして地下鉄になるんです。

こんなのはじめて。

 

18時30分には烏丸御池駅着。

息子は10年近く京都に住んでいるくせに、

「食事するところはそっちで決めて、

予約しといて」

と私に丸投げ。

いつも、事前にネットで調べて

四苦八苦。

個人の方のブログの記事を参考に

お店を決めています。

今回とっても良かったです。

次回からは、いつもここにしよ。

 

息子に、ワンワンが天国に行ったら、

親子三人で一軒家借りて住まない?

と提案したら、即座に却下。

そりゃそうだよね。

最近、roommarketという

ユニークな不動産屋さんを知って

妄想で京都物件を探しをしている私。

息子もroommarketを知っていました。

かなり有名なのね。

 

21時過ぎに店を出て、

私は地下鉄、息子は阪急で。

烏丸三条に大垣書店があります。

京都に来てこの辺を歩く時は

いつも立ち寄ります。

京都の本のコーナーが大きくて、

とっても充実しています。

東国では置いてない本ばかり。

今回は仏像関連の本を購入。

夜23時まで営業してるなんて

ビックリ。

田舎じゃ、ろくな本屋はないし、

ツタヤみたいなところは

遅くまでやってるけど。

ちゃんとした本屋さんで

こんな遅くまで開いてるなんて。

京都の人は教養あるのね〜。

こんな本屋さんがあちこちにあるようで

うらやましいわー。

 

それにしても、京都で夜の食事を

何処で食べるかは悩みのタネ。

「京都駅周辺はダメだよー、地元の人は

行かないもん、あそこは観光客と

出張してきたサラリーマン相手の

店しかないよ〜」

と息子。

そうよね〜、京都駅周辺で探すのは

難しいわ。

 

先斗町祇園木屋町とありますが、

お値段のこともありますしね。

お店は山のようにあり、

和食もイタリアンもあるようですが

何処か良いところ、知りません?

 

最終日に続く

 

 

 

 

 

旅の思い出 その6

ショボい旅なのに長々と記事が

続いてしまいすみませんです。

 

さて、三井寺駅から20分ほどで

坂本駅、終点です。

途中、穴太という駅がある、

ここは穴太衆の石積みで

有名なところ。

ぜひ立ち寄りたかったのです。

 

琵琶湖の下坂本港から

比叡山への物資は運ばれました。

明智光秀坂本城

信長の比叡山焼き討ち。

歴史の舞台になった所です。

 

もう時刻は4時すぎ。

明智光秀ゆかりな西教寺

少し距離があり、あきらめて、

まっすぐ日吉大社へ向かいました。

途中には沢山の延暦寺の里坊。

そして穴太衆積みの石垣。

 

しかし、また私はここで後回しの

悪い癖が出てしまい、

大失敗をしたのです。

駅を出てすぐに生源寺があります。

ここは伝教大師最澄生誕の地。

立ち寄って御朱印をいただく

つもりだったのに。

「どうせまた駅に戻ってくるから、

その時で」

この後回しが痛恨のミス。

 

日吉大社まで、滋賀院門跡など、

幾つか見所もありましたが、

時間切れ。

とにかく日吉大社へ。

まっすぐな道程を緩やかに

登っていきます。

そこかしこに穴太衆積みの石垣。

日吉大社天台宗の保護神。

とても古い大社です。

日吉大社は、東京の日枝神社をはじめ

山王神社などの総本宮

山王鳥居という、珍しい鳥居。

日吉大社はたくさんの社殿が

ありますが、国宝。

その他重文も数多く、見応え満点。

日吉大社も信長の比叡山焼き討ちで

焼かれてしまった歴史があります。

それを思うと、坂本の街もそれは

数々の苦難の歴史があったのだと

しみじみ思いました。

 

比叡山の豊かな木々が

たっぷりの水を蓄えているのでしょう。

とても潤った空気感のある

日吉大社でした。

 

さて日吉大社を一巡りして

坂本駅に向かいます。

生源寺に着くと、

ガーン、門が閉まってる。 

やってしまいました。

最初にお参りすれば良かったのに。

がっくり。

 

そしてちょっと時間調整をかねて

お茶したい。

だけどなんにもなさそう。

駅前であたりを見回すと、

あった!珈琲の文字が。

 

続く

 

 

 

旅の思い出 その5

三井寺について、なにも調べずに

訪れてしまいました。

仁王門は重文です。

受付で拝観料を払い中へ。

ここで私はやらかしてしまったのです。

すぐに釈迦堂があったのですが、

「最後にここに戻って外へ出るはず

だから、最後でいいか」

これが間違いの元。

どうして数字の順番通りにお参り

しなかったのか。

 

私は本堂の国宝金堂に向かいました。

ここで御朱印。

そばには近江八景の一つ

三井の晩鐘がありました。

次に

天智天皇天武天皇持統天皇

産湯に用いられた泉

閼伽井屋をのぞきこみ。

左甚五郎の龍が見られます。

これにも伝説あり。

 

さらに進むとお目当の

弁慶の引き摺り鐘。

瀬田の唐橋の伝説の続き。

藤原秀郷が百足退治のお礼に

竜宮から貰ったのがこの鐘。

延暦寺三井寺は対立関係にあり、

延暦寺の弁慶がこの鐘を奪って

比叡山の山へ引き摺って行こうとすると、

鐘が「帰りたい帰りたい」と

泣くので?怒った弁慶が

比叡山から投げ落としたという。

その時の傷があります。

ここで鐘御籤という、面白いおみくじが

ありました。

お水に浸し、浮き出た数字で

おみくじをいただくのです。

 

一切経蔵を拝見し、

美しい三重塔、唐院と巡ります。

次は微妙寺。

御朱印をいただきました。

御本尊の十一面観音は

そばの収蔵庫で拝見しました。

毘沙門堂をすぎ、

西国十四番札所観音堂。

かなりの数の階段を登ります。

四国三十三所の霊場巡りを

なさっている方々が大勢

訪れていました。

 ここでも御朱印を。

あとは下り。

最後の水観音寺。

ここで御朱印。

しかーし、ここで気付きました。

御朱印が一箇所足りない。

御朱印は四ヶ所とのお知らせが。

あー、釈迦堂に戻られば。

先に進むと別の受付で、

外へ出てしまいます。

今来た所をもどるの?

ヒェ〜御朱印が、と騒ぐと、

受付のおじさんが、

「先を進むとまた仁王門で、

受付から再入所できますよ」と。

助かった〜。

急いで仁王門をくぐり、

釈迦堂へ。

御朱印を書いてくださった方が、

「先にほかを全部まわってこられたんですね。

これで全部御朱印揃いましたよ。」

私「最初にここ釈迦堂なのに

飛ばしてしまって」

 

兎にも角にも、御朱印を全て

いただくことができてホッとしました。

三井寺は本当に文化財の宝庫。

伝説もあります。

詳しくは三井寺のHPを

http://www.shiga-miidera.or.jp

 

もう二度とお参りできないかも

しれないのに、

御朱印をいただき漏れするところ

でした。

あー、危なかった。

さて、三井寺駅に戻って、

坂本へ向かいます。

続く